インビザラインと他の矯正治療の違い

2019年4月30日

インビザラインでの矯正治療は、米アライン・テクノロジー社が開発したマウスピースによる治療法です。2006年に日本にも導入され、高度な治療計画をデジタル上で作成することができることから、治療前から完成形までの歯の動きをシミュレーションによって再現することができます。近年、多くの医院がインビザライン矯正治療を取り入れており、また現在でも多くの研究がされている最新の治療法です。

では、インビザラインと他の矯正治療はどんなことが違うのでしょうか。ご説明いたします。

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インビザラインと他の矯正治療の違い

見た目が目立たない

インビザラインが、ワイヤー矯正などの他の矯正治療と違うところは様々ですが、大きな違いはやはり見た目にあるということができます。

ワイヤー矯正は、歯の表面に金属製のブラケットとワイヤーを装着するため、どうしても目立ってしまいます。近年では、金属ではない素材のワイヤー矯正や、下側に装着する舌側矯正も多くなり、見えにくくはなってきてますが、インビザラインは透明な素材のマウスピースタイプの装置を使用するため、周囲の人には矯正治療中であるさえほとんど気付かれることがなく治療をおこなうことができます。

取り外しができる

インビザラインには、他の矯正装置と比べて「見た目が目立たない」という違いと同じくらい大きな違いがあります。それは、ご自身で取り外しが可能というところです。

ワイヤー矯正などは、歯に直接装置を装着するため、矯正治療が終了するまで取り外すことができず、付けたままでワイヤーの調整によって歯を移動させていきます。しかし、インビザラインはご自身で自由に取り外しができるため、装着時のストレスがあまりかかりません。また、痛みも最初のアライナー装着時や次のステージのインビザラインのアライナーに交換した際、歯の圧痛を感じることはありますが、ワイヤー矯正は調整をおこなう度に痛みを感じてしまうため、痛みにおいてもインビザラインの方が軽くて済むといえます。しかしながら、ご自身で取り外しが可能なため、取り外している時間が長かったり、つけ忘れたりしてしまうこともあり、その場合、矯正治療の行程がスムーズにおこなうことができないだけではなく、マウスピースが歯に入らなくなってしまうというリスクもあるため、ご自身での自己管理がとても重要となります。

お手入れが簡単

ワイヤー矯正などは、歯に直接装着を固定するため、歯磨きの際にどうしても磨きににくく、装置の周囲に食べかすや汚れなどが付きやすくなってしまいます。そのため、虫歯や歯周病になってしまうリスクが高くなります。医院での装着時に、歯磨きの方法などをお伝えしますが、ご自身による丁寧なセルフメンテナンスがとても重要になります。それに比べて、インビザラインは取り外しが可能なマウスピースタイプの矯正装置ですので、歯磨きの際はご自身で取り外して普段通りに歯を磨くことができるため、口腔内を清潔に保つことができます。症状によっては補助装置が装着される場合もあり、その際は部分的に歯磨きが難しくなる場合もありますが、ワイヤー矯正などに比べるとやはりお手入れは簡単であるといえます。

普段通りに生活ができる

ワイヤー矯正などは、歯を動かす際に痛みが出やすく、月に１度の調整をしてから数日～１週間くらいは装着時に痛みが出てしまいます。さらに、この間は硬い物を避けるなど食事にも気を付けなければいけません。さらにガムなどの粘着性のある食べ物も、器具に引っ付いてしまいお手入れが難しくなることから、治療が終わるまでは食べないという食事の制約があります。また激しいスポーツなどは、口腔内を傷つけてしまう危険性もあるため、子供の部活などは場合によっては治療が終わるまで中止しないといけないこともあります。発音も装着時しにくくなることがありますが、２～３週間程度で慣れてくるため心配はいりません。

しかし、インビザラインは取り外しが可能なため、普段通りに食事をすることができます。さらに、食事の内容に制限もないため好きなものを食べることができます。また、ワイヤー矯正などに比べると痛みもほとんどないため、スポーツなども普段通りにおこなうことが可能です。発音は一時的に難しくなる場合もありますが、約１週間程度で慣れてきます。