歯並びが悪かったり、噛み合わせが悪い場合は、一般的には歯列矯正治療をおこなうことが重要だと思われるかもしれませんが、大分県の歯科医院によっては、まずは口呼吸の改善を指導する場合があるのです。実は、口呼吸が歯並びや噛み合わせに悪影響を及ぼしている場合があるのです。気がつくと口が開いている方は、口が閉じていないので舌の動きが不自然になってしまい、前歯を押し出すこともあります。また、口が開いたままの状態では鼻呼吸ではなく口呼吸になってしまうので、歯並びが乱れてしまう場合もあるのです。口が閉じていると、前歯が前に突出してしまうことを防ぐことができますが、口呼吸をしていると口が開いているため、前歯が突出しやすくなります。そのため、歯並びや噛み合わせに悪影響を及ぼしてしまうのです。
口を閉じることができることで、歯並びがキレイになるわけではありませんが、歯列矯正の治療中は口を閉じることが望ましいでしょう。口呼吸の場合、治療の妨げになる可能性が考えられるのです。また、唾液の分泌量を増やして口腔内を清潔に保つためにも、鼻呼吸は重要です。そのため、口周りの筋肉を鍛えて唇をしっかり閉じ、鼻呼吸ができるように心がけましょう。
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口呼吸が引き起こす悪影響
口呼吸は舌の位置も悪くなる
口呼吸をしていると、口が開いていることで舌の位置が下方へと落ちてしまいます。通常、舌は上顎の内側にくっついているのが望ましいのですが、口が開いているために舌の位置が安定せずに悪くなってしまうのです。また、口呼吸により舌の位置が悪くなることで上の前歯を押し出してしまい、出っ歯などの原因になることもあります。前歯の裏側に当たる舌の圧力を調べたところ、鼻呼吸よりも口呼吸のほうが、座った状態では約4倍、仰向けの状態では約8倍の圧力がかかることが実験結果で明らかになっています。本来、舌の動きは呼吸のリズムと連動しており、呼吸をするたびに規則的な動きをしています。そのため、口だけで呼吸をすることで、呼吸のたびに自然に舌を前歯に押しつけてしまうようになるのです。さらに、歯と歯の間の隙間も開きがちになり、すきっ歯などの原因にもなってしまいます。
虫歯や歯周病のリスクが高くなる
口呼吸をすると、口腔内の唾液の分泌量が減ってしまうため乾燥してしまい、さらに唾液の自浄作用や殺菌作用がうまく機能しなくなることで、口腔内に雑菌などが繁殖しやすくなります。そのため、虫歯や歯周病のリスクが高くなってしまうのです。また、口腔内が乾燥してしまうことで雑菌が繁殖すると、口臭の原因になることもあります。
顎の筋肉異常により全身に悪影響を及ぼす
口呼吸は、口を開けっぱなしになることで顎や顎周辺の筋肉のバランスを崩してしまいます。それによって噛み合わせが悪くなると、肩こりや頭痛、視力の低下、胃腸障害などの全身の健康に悪影響を及ぼすのです。中でも、顎の関節が痛い、口を開け閉めするたび音が鳴るといった「顎関節症」の疑いがある方などは、口呼吸をしている場合が多く、意識して鼻呼吸にすることで症状が和らぐ可能性もあります。
口呼吸を改善する方法
歯列矯正治療をおこなう
不正咬合や噛み合わせの悪さが口呼吸に繋がっている場合があります。もともとの歯並びや噛み合わせが原因で、口呼吸になってしまっていることがあるのです。この場合は、大分県の歯科医院に診てもらい、歯並びや噛み合わせを改善するために歯列矯正治療をおこなうことで、同時に口呼吸も改善できる場合があります。
意識的に口呼吸にする
無意識に口呼吸をしている場合は、呼吸法を鼻呼吸に変えるように意識することが重要です。口をきちんと閉じて口角を持ち上げるといった、正しい表情を覚えることも大切なため、毎日の生活の中でふとした時に口呼吸をしていないかを確認することで、意識的に口呼吸ができるようになります。
鼻炎などの治療をおこなう
慢性的な鼻炎や鼻づまりなどが原因で、口呼吸になっているのであれば治療することも大切です。治療は主に耳鼻咽喉科などでおこないます。
口腔筋機能訓練で口周りを鍛える
ご自身で口呼吸に切り替えられない場合は、大分県の歯科医院に相談して、口周りの筋肉の中でも主に舌の筋力を向上させる「口腔筋機能訓練」などを受けてみることをお勧めいたします。「トレーナー」と呼ばれるなどの矯正装置を使う等、専門家によるサポートによって口呼吸を改善していきます。口周りの筋肉を鍛える市販の器具を提供している歯科医院もあるため、相談してみることも良いでしょう。